クリティカル・シンキングの課題解決ステップの最後のステップ「結論付ける」。
前回のステップ「初期仮説と検証から進化した仮説を立てる」。
ここで出たそれぞれの情報からでた結論を組み合わせ、特定したイシューに対して結論付けします。
導き出した情報を自分なりの答えとして実施するのが「結論付ける」ステップです。
重要なことは、この結論付けした内容を相手に伝えることです。
結論付けとコミュニケーションの重要性。それぞれのポイントを解説していきます。
課題解決ステップ「結論付ける」とは
最後のステップである「結論付ける」。
これまでのステップで、以下の工程を行いました。
最後の結論付けるでは、「イシューを特定する」に対してのアンサーを返すのみとなります。
仮説の進化で出た内容に対して、主張と結論を導き最終的なイシューに対する主張と結論を展開します。
例えば「売上が下がっている」というイシューに対して、客数と客単価という枠組みをセットした場合。
①リモートワークの普及や近隣店舗にテイクアウト専門店の競合他社が出現し客数が遠のき、②さらに時短影響により客単価が減少し、売り上げが下がった。
といった感じです。
①と②は枠組みでセットした後、初期仮説・仮説検証・仮説の進化で生まれた内容のイメージです。
クリティカル・シンキングのコミュニケーション
課題解決ステップを通じて「結論付ける」ことができれば、あとはこの結論を使って相手とコミュニケーションを残すのみとなりました。
今までのステップはこの「相手とのコミュニケーションをするため」に存在しています。
この課題解決ステップが、論理的であることを大切にしてきた理由は、人に理解してもらい・共感してもらい・動いてもらうためです。
ビジネスにおいて、人を動かすためには相手の納得感が必要です。
そして、論理的に話せば良いというだけではなく、相手によって興味・関心が異なります。
なので、伝える相手の関心に合わせて、話す準備を行い結果を伝えに行きましょう。
話す準備とは、以下のようなことです。
- 相手の興味・関心が何かを相手の立場に立って考える
- 相手の興味・関心によって話す順番を考える
- 相手の興味・関心によって話す内容の取捨選択を行う
コミュニケーションのゴールは「相手に伝わるか」です。しっかりと準備をしていきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
課題解決ステップの「結論付ける」とこの結論を使ったコミュニケーションの重要性。
これらのポイントを少しでも理解していただけていたら幸いです。
クリティカル・シンキングを通じて、様々な思考を巡らし、論理的に話を展開するスキルが向上することを期待しています。
全体のまとめは以下の記事で紹介しています。興味のある方はご覧ください。