解像度を上げるために、するべきことがまとめられたこの1冊。
各章の要約をしながら、ポイントを解説していきます。
目次
解像度を上げる|要約まとめ
解像度をあげる4つの視点
まずビジネスにおいて、解像度とは何か。
物事への理解度や物事を表現するときの精緻さ、思考の明快さを指します。
できるビジネスマンは、説明がうまく何を聞いても的確に返してくれるイメージがありますよね。
解像度が高いとは?
- 物事への理解度が高い
- 何を議論したいかが明確
- 具体的な数字があり、説得力がある
- 具体例がいくつもありわかりやすい
これらが「解像度が高い」に繋がるのではないでしょうか。
解像度が高い人が持っている4つの視点それが、深さ・広さ・構造・時間です。
1つの事象に対して、深く・広く要素を分解し構造化。
その中で重要なポイントを特定できており、更に時間の影響をも考慮している。
- 深さの視点
- 原因や方法を具体的に掘りさげる
- 広さの視点
- 考慮する原因、アプローチに多様性がある
- 構造の視点
- 深さ・広さの要素を意味のある形で分け、それぞれの関係性や重要性を把握
- 時間の視点
- 経時変化や因果関係、物事のプロセスや流れを捉える
あなたの今の解像度を診断しよう
日々流れてくるニュースや記事などをみて、疑問をもたずに「そうなんだ」と鵜呑みにしていることはないですか?
「わからないことがわからない」「疑問や質問がない」状態は、解像度が低い状態です。
以下の状態にあてはまったら、解像度を上げる余地があります
- それってどういう意味?説得力がない。と言われる
- で、何なの?それって何の価値があるの?と言われる
- ふわっとしていて、多くの事例に当てはまるようなよく聞く話である
- 安易な解決策を提示している
- 最初の一歩として何から始めればよいか分からない
では、どのように解像度を上げていけばよいのか。
それは、分かっていること・分かっていないことを列挙することから始めましょう。
さらに以下のチェックリストで、自分の解像度を確認しましょう
- 重要なポイントを、明確かつ簡潔に話せる
- 自信を持って言い切れる
- ユニークな洞察がある
- 多層的・多視点的に説明できる
- 比較ができる。
- 各要素が具体的
- 短期的な目標と長期的な目標。その道筋と数値目標を言える。
次章から解像度をあげていくためにすべきことが説明されていきます
まず行動する・粘り強く取り組む・型を意識する
解像度が低いと言われる方に多いのが、行動が足りていないことです。
情報を得たら、まずは行動。
思考を巡らせて情報を整理し、上司や先輩にフィードバックをもらうようにしてください。
情報と思考と行動の組み合わせで、解像度はどんどんあげていくことが可能になります。
粘り強く続けることで、質はどんどん高くなります。
しかし、注意が必要なのは、ただやれば良いというわけではないこと。です。
型を意識して、情報を整理していきましょう。
課題の解像度を上げる|深さ
ここで1つ課題について解説があります。
課題が正しく設定されていないと、生み出される価値に圧倒的な差が生まれてしまいます。
良い課題の3条件を意識して、価値のある解決策に繋げていきましょう。
- 大きな課題であること
- 合理的なコストで、現在解決しうる課題であること
- 実績を作れる小さな課題に分けられること
課題を定義したら、課題の深掘り。つまり深さを追求していきましょう。
深さを追求する上で大事なポイントは以下です。
- 内化と外化を繰り返す
- 内化:読む・聞く=インプット
- 外化:書く・話す・発表=アウトプット
- 言語化する(外化)
- 今分かっていることを言語化することで現状を把握
- サーベイする(外化)
- 多くの情報を集めて全体を知る
- 本屋・インターネット
- インタビューをする(内化)
- 個人の感想ではなく、事実を聞き出すことが重要
- 現場に入る(内化)
- 現場でどのような使い方をしているかを実際に体験する
- Why So?を繰り返し事実から洞察を導く(外化)
- 習慣的に言語化(外化)
課題の解像度を上げる|広さ・構造・時間
深さの次は、課題の広さです。
課題の広さを高めるためには、以下を実践しましょう
- 前提を疑う
- 物事の前提を疑い、より多くの選択肢を考える
- 同じ場所に長くいると、慣習が当たり前と思うことが多い。そもそもを問うことで見えていなかったことが見えてくる
- 視座を変える
- 見える範囲を変える。
- 木を見て森を見ず。ではなく、木を見たあとに森を見ることで、違う視座に変わる
- 体験する
- 体験することで、新たな視点が見えてくる。
解決策の解像度を上げる|深さ・広さ・構造・時間
まとめ
いかがでしたでしょうか。
解像度をあげるためのポイントを解説していきました。
もっと知りたいという方は、ぜひお手にとって解像度をあげていきましょう。